マイナビ進学高校教員向けアンケートとは

「今年度の進路指導計画」「入試制度の把握状況」など幅広いテーマについて実際の声を収集する調査です。

外部パネル調査

マイナビ進学高校教員向けアンケート

2024年5月実施 報告書

2024.06.13

調査概要
調査目的
全国の高等学校の状況を正しく把握し、高等学校及び高等教育機関の皆様に有益な情報を発信すること
調査方法
全国の高校への一斉FAXにて調査告知を行い、WEBフォームにて回答/メールにて調査告知を行い、WEBフォームにて回答(調査委託先:株式会社クロス・マーケティング)
調査回収期間
2024年4月23日(火)~4月30日(火)/2024年5月17日(金)~5月21日(火)
調査領域
全国
調査対象者
全国の高校教員/株式会社クロス・マーケティングのモニタ会員(高校教員)
有効回答者数
723人(Web調査)(マイナビ:223人/クロス・マーケティング:500人
調査結果(抜粋)

今年度の指導学年の受験方式予想

いずれの選抜方式でも、半数以上は昨年度と変わらないだろうというコメントだった。 総合型選抜と学校推薦型選抜では、「増える」予想が「減る」予想よりも優勢だった。一般選抜と大学入学共通テストは「減る」予想が「増える」予想よりも優勢。理由コメントでは総じて、年内志向、安全志向が今年度も継続する見込みが多い結果となった。

▼本PDF(P.5)より抜粋

 

 

入試制度の変更点や新制度の把握状況

入試方式別に、変更点や新制度についてどれくらい把握できているか、教員の声を確認した。総合型選抜は他に比べて把握できていない割合が大きかった。把握できていない要因としては、変更点が多い、情報を集める時間・手段がないといった声が特に多かった。

▼本PDF(P.14)より抜粋

 

今年度の指導学年の志望校選び

大学・短期大学においては、「地元志向」「安全志向」といったキーワードは一定数あるものの、特に進学校においてはコロナの影響もなくなり他の地域への進学希望者が増えているという声もあった。
専門学校の志望校選びにおいては、より「地元志向」が強い傾向にあった。また、「学力に関わらず将来のことを考えて」といったポジティブな選択をする生徒と、「学力や学ぶ・就職するという意欲が低いから」などのネガティブな選択をする生徒で、二極化しているといった声が複数あった。

▼本PDF(P.17)より抜粋

調査担当者コメント

高校教員向けアンケートは、年度当初(1学期)に行うことで今年度の指導方針や出願傾向の展望を把握できるようにしております。ご覧になられる上級学校の皆様におかれましては、既に今年度の募集戦略を実行しているさなかだと思われますが、高校現場の状況をご参考ください。高校現場のご関係者様におかれましても、自校と同様のエリア・属性の指導方針をご参考ください。

今回の調査では、新たに「入試制度の変更点や新制度の把握状況」を聴取しました。昨今は総合型選抜の受験者も増えており、上級学校側も選抜方式において実に様々な工夫を凝らしています。よりマッチした学生獲得のために選抜内容の独自化は必要なものの、高校教員側にとっては入試制度の把握の負担増となっているようです。(「ほぼ把握できている」の回答割合は高3担当・進路指導責任者で24.1%、高2担当で23%に留まりました。)とはいえ、総合型選抜・学校推薦型選抜の受験人数は「増える」という見方は「減る」という見方よりも圧倒的に多くなっています。高3担当の声のみならず、高2担当の声(2026年度入試の予想)でも同様なので、この傾向はしばらく続くでしょう。これらの選抜方式のニーズの高まりに応えるべく、入試制度の再構築・改善とともに、その丁寧な周知が同時に求められると言えます。
(研究員 青木 湧作)

調査結果PDF(全ページ)はコチラ

入試制度の把握状況、今年度の指導計画、進路指導におけるイメージの影響、生徒に重視してほしいポイントなど、幅広いテーマで教員の実際の声を収集しています。実際のコメントは「全日制/単位制/通信制」や、「エリア」、「指導担当学年」がわかるように記しております。定量調査については各クロス集計もAPPENDIXにて記しておりますので、ぜひご参考ください。

INDEX

調査結果TOPICS回答者属性

1.受験人数の変化予想(昨年度との比較)

2.出願させる予定の校数

3.志望学問分野の変化(昨年度との比較)

4.入試制度の変更点や新制度の把握状況

5.志望校選びの傾向

6.進路指導におけるイメージの影響

7.生徒に重視してほしいポイント

8.APPENDIX

高校教員向けアンケート 報告書