高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査とは
進路決定のトレンドを明らかにするため、進路が決定した高校生を対象に、
進路選択の経緯や進学先決定までのプロセスなどをテーマにした調査です。
高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査
2026年3月実施 調査報告書
2026.05.29
高校生の意識や進路選択に関する状況などの把握をするために実施
大学進学者の進学先認知は「2年生4~9月」に進み、3年生進級前に約7割に達する。
進学先の認知時期を見ると、大学進学者では「中学生以前」(16.0%)、「高校2年生4~9月」(25.4%)、「高校3年生4~6月」(11.4%)に比較的多く、複数の時期に認知のきっかけがあることが確認できる。また、「2年生4~9月」約25%と4人に1人が、「3年生進級前」までには約7割が認知している。
▼進学先の認知時期

合格したが進学しなかった学校は、進学校と比較し資料請求時期が後ろ倒し傾向
大学進学者の資料請求時期は、概ね進学先および合格したが進学しなかった学校以外の候補校で、同様の傾向がみられる。一方、合格したが進学しなかった学校では「3年生7~9月」が最多で、20.7%を占める。合格したが進学しなかった学校は進学先に比べて進路検討の時期がやや遅れていると考えられる。
▼資料請求時期(大学進学者)

進学先の決め手は偏差値、学費、学べる内容、通学の便利さ
合格したが進学しなかった理由では、「合格した中で最も偏差値の高い学校ではなかった」(31.6%)が突出して高く、「他の学校よりも学費が高かった」「学びたい内容が学べるか不安だった」「通学に不便だった」が続く。
▼合格したが進学しなかった学校を、進学先として選ばなかった一番の理由
(大学進学者 N=237の回答)

今回の調査結果から、大学進学者の進路選択においては、「早期認知」と「継続的な関与」の重要性が示唆されました。進学先は「高校2年生4~9月」に約25%が認知し、その後段階的に広がり、「3年生進学前まで」には約7割に達しています。さらに、高校3年生の期間には、資料請求やイベント参加がピークを迎え、出願決定時期とも重なるため、進学先の比較検討や意思決定が集中し、大学と受験生との接点も増加することが読み取れます。
一方、合格したが進学しなかった学校については、認知および関与の開始時期が相対的に遅く、検討時期も後ろ倒しとなる傾向が確認されました。最終的な進学判断には、他校との偏差値の比較に加え、学費や通学利便性、学び内容への不安といった要素が影響していることがうかがえます。
入試方式の多様化により進路選択の幅が広がる中、志望度の形成には認知時期とその後の関与が影響している可能性が示唆されます。今後は、低年次からの継続的な接点づくりや、進学後の具体的なイメージ形成を促す情報提供の重要性が一層高まると考えられます。
(研究員 川野 優実)