マイナビ進学会員定期調査

■希望する校種の変更状況

■希望する校種の変更理由(一部抜粋)

■第一志望学校の変更状況

■第一志望学校の変更理由

■第一志望学校の検討状況

■学校キャンパスで開催されるオープンキャンパス・体験入学に参加した「平均校数」（※オンライン除く）

全文PDFの冒頭ページ”調査結果トピックス”の内容を抜粋。
その他の調査結果を含め、詳細は本ページ下部の全文資料（PDF）を参照されたい。

今回の調査では、進路選択において「選択内容の変更や再検討が一定程度見られる状況」や「決定に慎重な傾向」が、特に高3生を中心に確認されました。
受験直前期に入り、志望校や学問の選択を再検討する動きが強まっています。

進学先種別（大学・短期大学・専門学校）の決定状況は、高3生で「決定したし、変更しない」が76.3％と、前年同月とほぼ同水準。
一方で、学びたい分野・系統の決定割合は64.9％で、前年同月比-4.1pt。高2生では-12.2ptと、決定の遅れが顕著でした。

第一志望校の決定状況では、高3生の「決定したし、変更しない」が63.0％で、前年同月比-3.0pt。高2・高1生も同様に減少傾向で、全体的に決定の動きはやや遅めです。
高3生の約2割が直近3カ月で志望校を変更しており、理由は「学力」「入試方式」「学びたい内容」など、自分により合う進路選択の見直しが中心でした。

希望校種や学問の変更も高3・高2生で約2割、高1生でこの3か月の間に変更したと回答したのは約1割。
大学希望者では「オープンキャンパス」、専門学校希望者では「資格・スキル」「学費」が主な契機となっていました。
学問の変更理由としては「より興味のある学問が見つかったため」が最多でした。

併願校の検討は高3生がやや早く進めており、「決定したし、変更しない」は22.4％で前年同月比+3.6pt。高2・高1生は検討の遅れが見られました。
リアルイベント参加率は高3生で92.0％、平均参加校数は3.6校と過去最多で、検討は前倒し、決定は慎重に進める傾向が見られます。

資格取得や職業意識にも変化があり、高3生の「取りたい資格の決定」は前回比+4.7pt。就きたい仕事の変更理由では「やりがい重視」が最多でした。
入試方式の検討では、高2生の「総合型選抜（AO入試）」が前回比+8.1ptと増加し、制度の多様化に伴う動きも見られます。

進路選択においては、体験や情報収集を通じて選択肢を広げながら、自分に合った進路を慎重に見極める姿勢が強まっており、
今後の企画や支援施策には、こうした検討プロセスに寄り添う設計が求められます。

（研究員　川野 優実）

2025年9月実施マイナビ進学会員定期調査