高校生の進路に関する保護者調査とは

高校生の保護者の動向、考え等について現状を把握するための調査です。

全国の高校1~3年生の保護者対象(回答時に40歳以上で長子として高校生を養育する保護者)

高校生の進路に関する保護者調査

2024年5月実施 調査報告書

2024.06.27

調査概要
調査目的
高校生の保護者の動向、考え等について現状を把握すること
調査方法
メールにて調査告知を行い、WEBフォームにて回答
調査回収期間
2024年5月17日(金)~5月23日(木)
調査領域
全国
調査対象者
株式会社クロス・マーケティングのモニタ会員:全国の高校1~3年生の保護者(回答時に40歳以上で、長子として高校生を養育する保護者)
有効回答者数
1,200人(Web調査)
調査結果(抜粋)

子どもの進路支援について

「子どもの進路については、子どもの意見を尊重するが、親は意見を言う」の回答が約6割となり、全体で最多回答でした。

全体の約8割以上が子どもの進路に対して意見を言う結果でした。

 

子どもの進路選択・学校選びにあたってほしい情報

「入試の種類」「入試のスケジュール」といった”入試”に関することが2023年調査同様に最も回答を多く得られました。

次いで「就職実績」「学べる内容」「学費」や「資格」の回答割合が高い結果となりました。

 

子どもの進学検討時に話を聞いてみたい人

2023年調査に比べて、「入学事務担当・入試担当の職員」の回答がやや増えました。

多様化する入試形式に保護者の関心も高まっている様子が窺えます。

 

子どもの志望校を検討する際の重視するポイントは「学べる内容」

志望校を検討する際に重視するポイントは「学べる内容」でいずれの学年においても約40%以上と最も回答割合が高く、

「学べる内容」についてさらに深掘りしていくと「面白さ」が約60%以上、次いで「幅広さ」「授業のわかりやすさ」が保護者にとって重要視されていました。

調査担当者コメント

子どもの進路決定への関わり方については、「子どもの意見を尊重するが、親は意見を言う」が最多回答で約6割の回答となりました。
「保護者(親)がすべて決定する」「子どもが選んだ候補の中から、親が最終的な決定をする」の回答にも注目で、回答割合が昨年と比べてかなり高くなっています。(※高2、高3の保護者の回答において。)
オープンキャンパスに保護者が同伴するケースが増えたと言われて久しいですが、このように保護者が強めに進路選択について関与するケースは増えてきている様子が窺えます。

その分、保護者向けの情報発信も重要性を増してきます。そこで「進学検討時に話を聞いてみたい人(学校関係者)」を聴取したところ、全体回答トップ2は昨年と変わらず「卒業生」「在校生」という結果に。
注目は「入学事務担当・入試担当の職員」の回答で、昨年と比べて回答割合が高くなっています。
これは年内入試の受験者数が増えていることや、各大学の選抜方法が多様化していることが背景だと考えられます。

また今年は、「学校案内や学校公式WEBサイトで、不満に思う点」を新たに聴取しました。その結果、「特にない」回答を除くと、「学校全体の特色・取り組み」「学部・学科」の情報が「わかりにくい」という回答が多く集まりました。
「わかりにくい」と「不足している」という選択肢を同時に並べましたが、全体的にどの情報項目も情報不足よりもわかりにくさに不満を感じている様子が窺えました。
簡潔さや見易さ、情報アクセスまでの導線等には工夫や改善の余地があると言えそうです。

その他にも多くの項目について昨年同様、聴取を行っています。保護者が持つ進路意識や情報収集アクションのあり方を知ることで、日ごろの業務における保護者との関わり方の一助としていただければ幸いです。
(研究員 青木 湧作)

調査結果PDF(全ページはコチラ)

家庭での進路支援状況、子どもの進学先を最終的に決定する際の決め手、学校公式WEBサイトや学校案内でよく見た情報など、幅広いテーマで保護者の実際の声を収集しています。定量調査については学年・男女ごとのクロス集計もAPPENDIXにて記しておりますので、ぜひご参考ください。

INDEX

調査概要

回答者属性

Ⅰ.家庭での進路支援、学校選びに関する保護者の関わり

Ⅱ.情報収集について

Ⅲ.子どもの進学後、将来について

Ⅳ.子どもの習い事の費用

Ⅴ.APPENDIX

高校生の進路に関する保護者調査