高校生の進路に関する保護者調査とは
高校生の保護者の動向、考え等について現状を把握するための調査です。
高校生の進路に関する保護者調査
2023年5月実施 調査報告書
2023.07.06
子どもの進路選択・学校選びにあたって保護者がほしい情報
「入試の種類」「入試のスケジュール」といった”入試”に関することが最も回答を多く得られました。
次いで「学べる内容」「資格」「就職」や「お金」についても回答割合が高い結果となりました。
子どもの進路選択や学校選びについて困っていることや悩んでいること
「特に困っていることはない」の回答を除くと、「学費が工面できるか不安」の回答が全体で27.6%と
2021年調査時と比べて3.1pt増加しました。
子どもの志望校を検討する際の重視するポイントは「学べる内容」
志望校を検討する際に重視するポイントは「学べる内容」でいずれの学年においても約40%以上と最も回答割合が高く、
「学べる内容」についてさらに深掘りしていくと「面白さ」「幅広さ」が半数以上、その他に「授業のわかりやすさ」「仕事で活かせるか」が保護者にとって重要視されている様子が伺えました。
今回、高校生の保護者を対象に調査を行いました。
保護者が求める情報は、入試の種類や入試スケジュールについて、
または就職実績や学費など、現実的な要素に回答が多く集まりました。
やはり子どもの進学をサポートするにあたり必要な情報が欲しい、という姿勢が伺えます。
一方で子どもの進路については、子どもの意見を尊重するという回答が最多。
また子どもに望む将来の「働く姿」については、「本人がやりがいを感じる仕事をしてほしい」が最多回答でした。
進路選択自体については子どもに任せるという様子が大半なのだと感じます。
進学先検討の考え方(重視する点や決め手など)についても、高校生向け調査とほぼ同様の調査結果になっています。
上級学校からすれば、保護者に向けた情報発信をどこでどのように行うかが重要になります。
驚くべきは、上級学校のWEB情報を「見たことはない」と回答した割合が約半数にのぼったこと。
保護者向けサイトなどをいかに見てもらうかが、重要な検討要素となりそうです。
進学先候補について新たに知る機会としては「一般のニュース」が全体で最多回答となり、
次いで「高校から配布された資料」「高校の進路支援行事/面談等」となります。
いかに商圏となる高校へ情報を発信するか、がカギと言えそうです。
(研究員 青木 湧作)