マイナビ進学トレンド総括とは
前年度に行った各種調査を改めて統合・分析し、進学トレンドの全体像を総括します。
主に前年度の高校3年生を分析対象としており、最新の進路意識・行動を俯瞰して確認いただけます。
2024年度マイナビ進学トレンド総括
2024年7月作成 総括報告書
2024.07.25
・マイナビ進学会員定期調査
・高校生の進路に関する保護者調査
・DM等に関する高校生の意識調査
・学校案内に関する高校生の意識調査
・大学認知度・イメージ調査
国公私全ての大学において総合型選抜の利用割合が増加
選抜方式別の入学者数を、直近3か年の推移データで示した。総合型選抜は国公立、私立ともに増加傾向であり
国公立は0.3ptずつの増加と微増であるが、私立は+1.5ptと今後さらなる拡大フェーズに突入するかが注目となる。
一方で一般選抜においてはいずれも減少となり、年内入試傾向がより顕著になっている。
▼本PDF(P.9)よりグラフを抜粋
全体的に早期化傾向が続く
本章の内容を下記表のとおり1枚にまとめ、学校種別(大学/短大/専門/全体)により色分けしている。
昨年のまとめ(次ページ参照)と比較すると、全体の認知累計が70%に達するのが約3か月ほど前倒しになった。
また全体のイベント参加や出願決定の最多時期も前倒しされ、具体的なアクション全般に早期化が見られる結果となった。
▼本PDF(P.13)よりスライド抜粋
志望校選びの際「重視するポイント」はトップ項目は昨年と同様。大学の「取れる資格」が3位→2位へ。
志望校選びの際「重視するポイント」について聞くと、トップ項目は大学・専門学校では「学べる内容」、短大では「取れる資格」と、いずれも昨年同様の結果となった。特筆すべきは大学で2位にランクインした「取れる資格」で、ジョブ型採用の増加や終身雇用の崩壊が進む中で、自らの名刺代わりとなる“資格”へのニーズが高まっていることが伺える。
▼本PDF(P.29)よりグラフを抜粋
2023年度は、社会全体が新型コロナウイルス感染症からの回復を進める中で、教育業界も大きな変革を迎えました。
特に、デジタル技術の進展とともに、教育現場ではオンラインと対面のハイブリッドな学びが一層定着し、多様な学習スタイルが共存する時代となりました。
高校生の進路選択においても同様で、オープンキャンパス参加率は大幅にV字回復した前年をさらに上回り対面での情報収集ニーズの高まりが再認識されています。
その一方で、冊子やWEBでの情報収集も活発さを増し、膨大な情報に接触する高校生は情報迷子と化し、「自分に合った人の声を聞きたい、どう生きていこうか相談したい」という個々のニーズに応じた柔軟でかつ誠実な対応がますます求められるようになっています。
弊社では、高校生向けのアンケート調査を実施しており、その調査結果やマイナビ進学(進学情報サイト/進学情報冊子)の資料請求状況から、高校生の進路選択の傾向や特徴を分析してまいりました。
本年もこの資料にて分析結果の一部を紹介させていただきます。募集広報業務や進路支援、ひいては学校改革の一助になれば幸いです。
2024年7月 マイナビ進学総合研究所 研究員 石澤 清一
INDEX
はじめに
Ⅰ.高校生の進学を取り巻く環境
Ⅱ.24年3月卒生の活動タイミング
Ⅲ. 24年3月卒生の学校選びに関する意識
Ⅳ. 24年3月卒生の情報集め
Ⅴ.2025年卒以降の展望
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