マイナビ進学トレンド総括とは

前年度に行った各種調査を改めて統合・分析し、進学トレンドの全体像を総括します。

主に前年度の高校3年生を分析対象としており、最新の進路意識・行動を俯瞰して確認いただけます。

主な分析対象:2023年3月卒生

2023年度マイナビ進学トレンド総括

2023年7月作成 総括報告書

2023.07.11

総括概要
本資料の目的
マイナビ進学の活用状況と高校生への調査から高校生の進路選択の実態に迫ること。
資料作成に使用した実施調査一覧
・高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査
・マイナビ進学会員定期調査
・オープンキャンパス実態調査
・学校案内・パンフレットや学校公式WEBサイト等に関する高校生の意識調査
・DM等に関する高校生の意識調査
報告内容(抜粋)

私立大学は総合型選抜の利用割合拡大が続く

私立大学は総合型選抜の割合拡大が続き、令和4年度は15.7%となった。令和2年度から令和3年度にかけては+2.6pt増加したが、令和3年から令和4年にかけては+1.0pt。総合型選抜拡大にも頭打ちが見えてくるか。

▼本PDF(P.9)よりグラフを抜粋

 

 

【参照元データ 】
・文部科学省「国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」

 

進学先の学校は2年終了時には約70%が認知していた

進学先の学校に対する、高校3年間での進路検討アクションの調査をまとめた。
結果、進学先が大学の場合は、最も認知時期が多いのは3年連続で「1年生4~6月」となった。また大学の認知は全体的に早期傾向であることが伺える。
進学先が短期大学・専門学校の場合は、その学校を認知した時期は「3年生4~6月」が最多の回答割合となった。

 

▼本PDF(P.13)よりスライド抜粋

 

志望校選びの際「重視するポイント」は大学・専門学校では「学べる内容」、短期大学では「取れる資格」がトップ

「高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」(2023年3月実施)でも結果を公表したが、
2023年3月卒生が志望校選びで重視したのは大学・専門学校では「学べる内容」、短期大学では「取れる資格」がトップとなった。
「学べる内容」については例年同様にトップ項目であり最も重要視される傾向があるため、学びの魅力についての訴求が重要となる。

 

▼本PDF(P.28)よりグラフを抜粋

 

志望校検討に影響した情報源

志望校検討の際に「強く影響した」情報源は「学校案内・パンフレット」「オープンキャンパス(リアル形式)」「入試要項・募集要項」が進学先区分別問わず、トップ項目となった。
専門志望者にとって学校の雰囲気がよくわかるリアル形式イベントの重要度が高く、学校案内・パンフレットや入試要項・募集要項も影響度は高い。

 

▼本PDF(P.38)よりグラフを抜粋

 

 

 

調査担当者コメント

2023年5月8日に、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが第 5 類へ変更され、市中では段々と元の日常が戻りつつあります。2023年3月に行った高3生向け調査でも、進学先校のオープンキャンパスに参加した割合は大学志望者で63.7%と、昨年の49.8%から大きく増加しました。

足を運んで得る情報、冊子やWEB経由で得る情報。コロナ禍を経てハイブリッドな様式が生まれた今こそ、改めて高校生の実態を正確に掴む必要があると感じます。

弊社では、高校生向けのアンケート調査を実施しており、その調査結果やマイナビ進学(進学情報サイト/進学情報冊子)の資料請求状況から、高校生の進路選択の傾向や特徴を分析してまいりました。

本年もこの資料にて分析結果の一部を紹介させていただきます。
募集広報業務や進路支援、ひいては学校改革の一助になれば幸いです。

(主席研究員 宮内 章宏)