オープンキャンパス実態調査とは
オープンキャンパス参加に関する実態を明らかにする調査です。
オープンキャンパス実態調査(2026年)
2026年9月実施 報告書
2026.10.30
高校在学時に来場型のオープンキャンパス・学校見学などに参加した方のみを集計
プログラムにとどまらない多様な接点から、入学後の自分をイメージ
学びの体験や人との交流に加え、移動中やキャンパス内、イベント参加後など、イベントの前後でも入学後の自分をイメージした回答がみられた。
▼来場型イベントの参加前後で入学後の自分がイメージできた場面(希望進学先別)

▼入学後の自分をイメージできた理由(希望進学先別)

年内入試希望者は、複数回来校し、同行者とともに学校への理解を深める
一般選抜希望者では1回の参加が84.8%を占める一方、年内入試希望者では2回以上の参加が6割超。
また、85.9%が同行者と参加しており、同行者では母親が55.4%と最も多い。
▼来場型イベントの参加回数(希望する入試方式別)


今回の調査では、オープンキャンパスへの参加状況や参加プログラムに加え、参加前の情報収集、同行者、志望度の変化、入学後のイメージなど、イベント参加の前後を含めた高校生の行動と意識を幅広く捉えました。
調査結果からは、高校生が来場前に学校公式Webサイトや進学サイト、パンフレットなどを通じて情報を集め、オープンキャンパス当日に、その内容を実際の説明や体験と照らし合わせている様子がうかがえます。
オープンキャンパスは、新たな学校情報を得る場であると同時に、事前に得た情報を実際の体験を通じて具体的に捉え直す場でもあると考えられます。
入学後の自分をイメージする機会は、イベントのさまざまな場面に広がっていました。
学校説明会や体験授業に加え、在校生や教職員との交流、キャンパスの雰囲気や施設、学校へ向かう途中やキャンパス内で過ごす時間なども挙げられています。
「入学後の自分をイメージできた具体的な場面」についての自由回答からも、授業を受ける、人と関わる、学校で過ごす、通学するといった具体的な姿がみられました。
高校生は、個々のプログラムだけでなく、来場前から当日、参加後までの一連の経験を通じて、「その学校で学び、過ごす自分」を思い描いていると捉えられます。
また、学校との関わり方や必要とする情報は、参加者の状況によって一様ではないこともうかがえます。
保護者については、イベントへの同行の有無とは別に、参加校の把握や学校情報の共有、進学先の検討への関わりが確認されました。
年内入試希望者では、一般選抜希望者と比較して、複数回の来場や幅広い事前確認、複数プログラムへの参加など、学校との接点を複数持つ行動がみられています。
こうした結果から、高校生本人と保護者、また進路検討の状況によって、求める情報や学校との接点の持ち方が異なる可能性が示されています。
以上の結果から、オープンキャンパスを考える際には、説明会や体験授業といった個々のプログラムだけでなく、事前の情報発信から、来場、受付、移動、交流、自由見学までを一連の体験として捉える視点が重要です。
学校の情報や魅力を伝えることに加え、高校生が実際の体験を通じて、「ここで学び、過ごす自分」を具体的に思い描ける場をどのようにつくるか。
今後のオープンキャンパスを考えるうえで、こうした視点がより重要になると考えます。
(研究員 横塚 聖子、川野 優実)
INDEX
Ⅰ.調査概要
Ⅱ.オープンキャンパス参加の実態
Ⅲ.オープンキャンパスでの体験と意識
Ⅳ.オープンキャンパス・進路選択における保護者とのかかわり
Ⅴ.年内入試希望者に見るイベント参加行動の特徴
Ⅵ.総括