マイナビ進学トレンド総括とは

前年度に行った各種調査を改めて統合・分析し、進学トレンドの全体像を総括します。

主に前年度の高校3年生を分析対象としており、最新の進路意識・行動を俯瞰して確認いただけます。

主な分析対象:2025年3月卒生

2025年度マイナビ進学トレンド総括

2025年5月作成 総括報告書

2025.05.29

総括概要
本資料の目的
マイナビ進学の活用状況と高校生への調査から高校生の進路選択の実態に迫ること。
資料作成に使用した実施調査一覧
・高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査
・マイナビ進学会員定期調査
・学校案内・パンフレットや学校公式 WEB サイト等に関する高校生の意識調査
・学校案内に関する高校生の意識調査
・高校生の進路に関する保護者調査
・大学認知度・イメージ調査
・2024年大学イメージ形成調査
・オープンキャンパスに関する実態調査
・総合型選抜・推薦型選抜に関する高校生の意識調査
報告内容(抜粋)

国公私全ての大学において総合型選抜の利用割合が増加

選抜方式別の入学者数を、直近4か年の推移データで示した。昨年同様、総合型選抜は国公立、私立ともに増加傾向。
国公立の増加は微増であるが、私立は+1.7ptと昨年以上の上がり幅で増加しており、次年度以降もさらなる拡大が予想される。
一般選抜においても昨年同様にすべての大学区分において減少。年内入試傾向がより顕著になっている様子が伺える。

▼本PDF(P.9)よりグラフを抜粋

 

進路検討時期は2年生10月~3年生夏頃に集中

本章の内容を下記表のとおり1枚にまとめ、学校種別(大学/短大/専門/全体)により色分けしている。
昨年のまとめ(次ページ参照)と比較すると、全体の認知・イベント参加・出願決定の時期が2年生10月~3年生夏頃に集中した。
進路選択に向けて、じっくりと検討をしている様子が伺える。

▼本PDF(P.13)よりスライド抜粋

 

志望校選びの際「重視するポイント」の上位の回答は前年同様、また大学志望は「入試方法」を気にする傾向に

志望校選びの際「重視するポイント」について聞くと、大学・専門学校では「学べる内容」、短大では「取れる資格」と、いずれも昨年同様の結果となった。上位の回答は前年同様であるものの、大学志望者においては「入試方法」を気にする傾向がみられ、
2025年1月に実施された共通テストが新課程入試の初年度であったことなどが回答の背景にあると考えられる。

▼本PDF(P.31)よりグラフを抜粋

担当者コメント

2021年に世界を襲ったコロナウイルス。日本の生活様式も一変しましたが、教育現場や進路検討活動においては元の様子に戻りつつあるようです。2025年3月に卒業した高校生は、高校3年間の間にコロナ影響(緊急事態宣言やまん延防止措置など)が全くなかった世代となりました。(21年3月卒以来4年ぶり)進学先へのオープンキャンパス参加率は75%以上に上り、また昨年の卒業生と比べて進学先の認知時期やイベント参加時期はやや後ろ倒しの傾向が見られ、コロナ影響なくじっくりと検討していた様子が窺い知れました。高等教育機関においては、相次ぐ短大の募集停止や女子大の共学化、新たな通信制大学の募集成功など、変化がよく見られる年となりました。高校現場においても、通信制高校の生徒数の増加、新課程入試の初年度、などが話題となりました。

このように変化の激しい市場において、今の高校生は何を考え進路を選ぶのか。弊社では、高校生向けのアンケート調査を様々なテーマで実施しており、その調査結果を分析してまいりました。本年もこの資料にて、2025年3月に卒業した世代に焦点を当て、調査結果を紹介させていただきます。募集広報業務や進路支援、ひいては学校改革の一助になれば幸いです。

2025年5月 マイナビ進学総合研究所 研究員 青木 湧作

調査結果PDF

INDEX

はじめに
Ⅰ.高校生の進学を取り巻く環境
Ⅱ.25年3月卒生の活動タイミング
Ⅲ.25年3月卒生の学校選びに関する意識
Ⅳ.25年3月卒生の情報集め
Ⅴ.2026年3月卒(新高校3年生)の展望

▼全文PDF

2025年度マイナビ進学トレンド総括