DM等に関する高校生の意識調査
高等教育機関にとって欠かせない広報手段である、高校生へのDM。
それらを受け取った高校生はどのように感じ、その後どのように行動しているのか。
マイナビ進学総合研究所では、その実態に迫るべく調査を行いました。
DM等に関する高校生の意識調査
2023年10月実施調査報告書
2023.12.11
を受け取ったあとの高校生の行動変容を調査すること
2023年10月25日~2023年11月2日
下記3つのDMについて、それぞれ聴取した
①【志望校や、志望校群の学校】からのDM(「志望校や、志望校群がある」と回答した者のみ対象)
②【オープンキャンパスに参加したことがある、興味のある学校】からのDM(「オープンキャンパスに参加したことがあり、その中で興味を持つ学校がある」と回答した者のみ対象)
③【興味がない、または知らない学校】からのDM(全員)
Q.届いたDMをしっかりと読もうと思うのはどんな時ですか。
Q.あなた宛てに届いたDMは誰と読みますか。
Q.DMでその学校についてどんな情報がわかると嬉しいですか。
Q.オープンキャンパスの告知の場合、どんなDM特典があると嬉しいですか。
Q.DM特典の内容がきっかけでオープンキャンパスに参加したことはありますか。
Q.受験の案内や入試制度の告知の場合、どんなDM特典があると嬉しいですか。
Q.DM特典の内容がきっかけで出願を検討したことはありますか。
Q.DMの紙質の良さで、その学校の印象が変わることはありますか。
Q.特定の1つの学校からDMが届く時、あなたにとって適正な頻度はどれぐらいですか。
共通設問
Q.今までで最も良い印象に残っているDMについて、その内容や理由を教えてください。
Q.今までで最も悪い印象に残っているDMについて、その内容や理由を教えてください。
【クロス集計】
大学・短期大学志望者の回答/専門学校志望者の回答/性別・学年別
【志望校や、志望校群の学校】からのDMを誰と一緒に読むか
DMを一緒に読む人を複数選択で回答してもらうと、「自分一人でしか見ない」の43.0%を上回り、
「母親」が51.1%となった。2人に1人は母親と一緒に読んでいるという結果。
DMの制作にあたっては生徒だけでなく母親の視線も意識しておく必要がありそう。
※大学・短大志望者の回答
【オープンキャンパスに参加したことがある、興味のある学校】からのDMで、その学校についてどんな情報があると嬉しいか
DMでわかると嬉しい情報について聞くと、「目指せる資格」「目指せる仕事」の回答が多く、
卒業後のキャリアに関する情報も望んでいることが窺える結果となった。
また、既にOC参加済みの学校であっても、「学校全体の特色」は最も回答割合が高い結果となった。
※大学・短大志望者の回答
DMの紙質の良さで学校の印象が変わることはあるか
専門学校進学志望者に、DMの紙質の良さで学校の印象が変わることはあるか聞いた。
「ある」の回答は【志望校や、志望校群の学校】からのDMの場合は42.6%、
【オープンキャンパスに参加したことがある、興味のある学校】からのDMの場合は40.1%、
【興味がない、または知らない学校】からのDMの場合は35.2%となった。
DM施策にて、紙質にかけるコストは検討ポイントとなりそうだが、送付対象群によってわけて
検討するのがよさそうだ。
※専門学校志望者の回答
大学や短大、専門学校などの高等教育機関にとって、高校生へのDM送付は重要な広報施策の一つ。
今回は、紙DM(郵便物)に焦点をあてて調査を行いました。
設問(※本ページ上部の設問一覧を参考)の設計においては、紙DM施策検討時のポイントを念頭においています。
DMの「紙質」にかけるコスト、「DM特典」の内容、送る「頻度」、記載する「内容」、
「開封してもらう」ための工夫、etc…
紙DM施策検討時に気になるポイントについて細かく調査を行い、回答は属性別にまとめました。
属性によって異なりますが、調査の結果見えてきた大まかなポイントとしては下記が挙げられます。
・DMは母親と見ている。
・DMには学校全体の特色が書かれていてほしい。
・DM特典は、イベント申込や出願に一定数寄与しており、特典が全く不要とは言えない。
・DMの紙質で学校の印象が変わることも一定数あり、紙質が関係ないとは言えない。
・DMの適正な頻度は、興味がある/志望校だと1カ月に1度。
良い印象のDM、悪い印象のDMについての自由記述コメントの結果も含め、
詳細は下記の全文資料をご覧ください。(マイナビ進学総合研究所 研究員 青木 湧作)