高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査とは
進路決定のトレンドを明らかにするため、進路が決定した高校生を対象に、
進路選択の経緯や進学先決定までのプロセスなどをテーマにした調査です。
高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査
2021年3月実施 調査報告書
2021.07.30
高校生の意識や進路選択に関する状況などの把握をするために実施
学校選びのポイント(複数選択、進学する生徒のみで集計)
進学する学校を選んだポイントを進学する学校種別に聞いたところ、大学・短期大学・専門学校のそれぞれで「学べる内容」が最も多く選ばれた。「取れる資格」は短期大学、専門学校に入学予定の生徒から多く選ばれ、進学予定学校種類によって学校選択のポイントが異なることが改めて明らかになった。
その学校を進学先として選んだ理由
進学先としてその学校を選んだ理由を学校種別に聞いた。大学入学生には「学びたい内容の授業があるから」が最も多く選ばれた。短期大学、専門学校生には「資格を取得するため」が多く選ばれている。特に専門学校入学生は「オープンキャンパスで印象が良かったから」を選ぶ生徒の割合が全体の3分の1と他の学校種別に比べて高かった。
進学する学校を知った時期
進学する学校を知った時期について、進学先の学校の種類によって異なる結果が得られた。大学を知った時期は、1年生の4-6月が最も高く(25.0%)、3年生の4-6月(12.0%)が続く。短期大学を知った時期は、3年生の4-6月と7-9月がそれぞれ15.4%、16.5%と高い。専門学校を知った時期は、3年生の4-6月が最も高い(19.0%)。
進路選択の満足度
進路選択を振り返り、満足度(100点満点)について進学先に利用した入試別に集計してみると「総合型選抜」を利用した学生の70%以上が、満足度が高い(80点以上)結果となった。続いて満足度が高かったのは「学校推薦型選抜」であった。また、最も満足度の低い結果となったものは「大学入学共通テスト利用型入試」で進学する学生で、80点以上の割合は50.0%であった。
新型コロナウイルス流行が進路選択に影響したかどうか
進路選択がコロナウイルスの影響を受けたかどうかについて聞いたところ、大学進学者の3分の2、短期大学、専門学校進学者のそれぞれ過半数が「(非常に+多少は)受けたと思う」と回答した。特に高校3年生の夏にオープンキャンパスに参加できなかったこと(次ページ)や、学力(授業の遅れや模試が不十分等)に相当の影響を受けたものと思われる。地元進学志望になったり、短期大学入学者の回答としては「学費等の金銭面が気になるようになった」との回答も高かったりと、学力以外にも影響が出たと感じているようだ。