マイナビ進学会員定期調査とは
マイナビ進学総合研究所では、進路を考える高校生に対し高校生の意識や進路選択に関する状況などの把握をするために、マイナビ進学会員向けの定期調査を実施している。定期的に調査を行い、高校生の最新の動向をレポーティングしていく。
マイナビ進学会員定期調査
2024年6月実施調査報告書
2024.07.31
高校生の意識や進路選択に関する状況などの把握をするために実施
第一志望校を決定した高3生は全体の約4割。
前回の3月調査時は「決定したし、変更しない」が23.5%に対し、今回の調査では+16.4ptと進捗が見られた。
■第一志望学校の検討状況
高3生で38.5%、高2生で33.9%が今後~8月中にオープンキャンパスに「必ず参加したい」。
オープンキャンパスでチェックしたい・知りたい情報についてはいずれの学年でも「学べる内容」がトップに。
その回答割合は23年6月調査時より大幅に増加している。
■今後~8月中にオープンキャンパス(オンライン開催含む)の参加予定
文理選択の理由は「得意・好きな教科の影響」が最も多い。
今回の調査より、文理選択は理由を訊く設問に変更。
「得意・好きな教科の影響」に次いで、高3生は「進学後に学びたい学問」、高1・2生は「就きたい職業」が多く回答された。
■文理選択の理由(文理選択がまだの場合はどんな基準で選ぼうと考えているか)
全文PDFの冒頭ページ”調査結果トピックス”の内容を抜粋。
その他の調査結果を含め、詳細は本ページ下部の全文資料(PDF)を参照されたい。
「マイナビ進学会員定期調査」は3年目を迎え、今回で11回目を数えます。
1学期(6月)時点での調査を比較してみると、いくつかの興味深い傾向が見えてきました。
まずは高3生(25卒)についてです。
「進学先の種別」「学びたい分野」「第一志望」「併願学校」の決定・検討状況が例年に比べて高い数値を記録しましたが、今夏のオープンキャンパスに参加する意欲は前年よりも低下しているという結果になりました。
コロナショックで振り回された先輩たちを見てきた危機感からでしょうか、低学年時よりオープンキャンパスに参加し、既に進路を固めている様子が窺えます。
高1・2生(26・27卒)も動きが活発です。
「進学先の種別」の検討状況は、両学年ともに本調査公開以降の最高数値を記録しました。
特に高1生は「学びたい分野」を45%が既に決定済みであるいう回答を得ました。
社会環境が影響しているのか、高校入学後の特定活動によるものなのか、進学総研としても注視していきます。
入試方式の視点で見ると、総合型選抜(AO入試)を検討する割合が引き続き増加しています。
入試方式の多様化や総合型選抜の枠増加が影響していると考えられ、高校教員のアンケートでも「今後増加するであろう」という予測が示されていました。
今後も総合型選抜の動向には注視が必要です。
イベント参加においては、アフターコロナへの転換が進んでいることが分かりました。
リアルイベントへの参加率が全学年で増加し、特に高3生は82.1%が既に参加経験ありと回答しています。
その一方でオンラインイベントも引き続き利用されており、高3生の35.4%はオンラインイベント参加経験者でした。
高校生の進路選択における情報収集の多様化が進み、進学先の決定を後押ししていることが示されました。
引き続き、教育機関や進路指導者の皆様にとって有益な情報提供に努めてまいります。
(研究員 石澤 清一)
INDEX
回答者属性
1 【定点調査】現在の進路決定・検討状況
2 【定点調査】オープンキャンパス・体験入学への参加状況
3 【定点調査】就きたい仕事の検討状況
4 【定点調査】現時点で検討している入試方式
5 【トピックス1】オープンキャンパスの参加予定について
6 【トピックス2】文理選択の理由について
7 【APPENDIX】学年別・進路希望区分別の回答
- マイナビ進学会員定期調査2024年9月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2024年6月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2024年3月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2023年12月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2023年9月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2023年6月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2023年3月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2022年12月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2022年8月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2022年5月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2022年2月実施調査報告書
- マイナビ進学会員定期調査2021年11月実施調査報告書